褒めることの力

サイタコーチングスクールのメールマガジンにてコラムを掲載させていただいております。

よかったらぜひお読みください!


NO.8 褒めることの力~私を褒めて!~

保護者様と面談をしていると、

「褒めたいけど、どうしても一言言ってしまう…」

「そもそも、どこを、何を褒めればいいのでしょうか?」

など、我が子を『褒める』ことについて、

戸惑いや悩みをお持ちの保護者様がいらっしゃいます。


昭和世代の私は、

・𠮟ってくれるのはありがたいと思え
・何かを成し得たとしても調子に乗らない
・まず大人の言うことを素直に聞きなさい

と、ともすれば

《褒める=甘やかし》

《叱る=愛情》

などの図式を刷り込まれて育った側面があることが否めません。

しかし、教育や子育てなどにおいて『褒める』ことの重要性がうたわれて久しくなり、

今の保護者様世代においてはその限りではないと思っています。

では、いかにして『褒める』のか。

・相手をまず褒めてから指摘したいことを言いましょう。

・結果ではなく経過(プロセス)を褒めてあげましょう。

などは、よく言われますが、

私はまず、

「相手が褒められてうれしいことは何だろう?」

ということを考えます。


ある日の小学生とのお話です。

彼は教室に入るなりカバンから「100点」と書かれたテストを私に見せてくれました。

私「おめでとう!今回特にがんばっていたもんね!うれしいねー」

でも、私がパッとテストを裏返すとそこには「80点」の文字が…

「あっ、」と言って、その子はバツが悪そうな顔になりました。

彼「違うんだよ!表に時間かけていたら時間がなくなって…」

私「じゃあ次はどうすればいいのかな?」

彼「はじめに表と裏の問題を見てから、時間を決めて解いてみる!」

私「えらいぞ!じゃあ、そのことを意識して今日も勉強しよう(^▽^)/」

私は、このやり取りの後、はたと気づきました。

この小学生はただ「(表面の)100点は褒めてほしい」

だけだったのではないか。裏面については言わないつもりだったのではないか。


人はもともと「褒められたい」ことを持っています。

それは「認められたい」と言い換えることができるものかもしれません。

しかし、同時に人は完璧ではありません。

褒められるだろうこともあれば、他者から指摘されるだろうことも

同時に合わせ持っています。

そして、何よりもそのことを一番意識しているのは本人自身です。

もし、相手が「褒めてほしい」と思っていることにこちらが気づくことができれば、

褒める内容もおのずと決まってくるのではないでしょうか。

(このケースは彼がヒントを示してくれたことが大きかったです😊)


また、もう一つ気づいたことがあります。

それは、

《次の一歩を踏み出したときこそ褒めてあげたい!》

ということです。

一つの結果が出ると、人には何かしらの達成感や終わった感が生まれます。

そして、そこでいったん歩みを止めてしまう人がいます。

でも、その人の活動はそこで終わりではありません。

結果が出たときこそ、その人の可能性が広がるチャンスかもしれません。

そのことに気づかせる力が『褒める』ことに潜んでいるのです!

・テストで100点をとったとき

・志望校に受かったとき

・大会で優勝したとき

このような結果は本人にとってはすでにうれしいものです。

この結果を褒めてもらうことは、本人にとってはある意味当然のことです。

しかしもっと大切なのは、そのあとに

《じゃあ次は・・・》

と本人が一歩踏み出そうと決断できたとき、実は、本人が大きな成長ができたときなのではないでしょうか。つまり、

相手が新たな一歩を踏み出そうとしたことを『褒める』ことで、相手にも大きな気づきを与えることになる、

ということです。

お子様のこのような場面に遭遇できたときは、

「すばらしい!よく考えて決断したね!!」

とぜひ褒めてあげてはいかがでしょうか。


4月、私も新たな一歩を踏み出すことになります。

すでに先の目標も掲げ、がんばろう!と決意しております。

褒めていただける方、絶賛募集中でございます…


〈サイタメンバーズ通信2024年3月掲載分(一部抜粋)〉

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