基本の重要性

サイタコーチングスクールのメールマガジンにてコラムを掲載させていただいております。

よかったらぜひお読みください!


NO.7 緊張して大正解!~練習は試合のつもりで~


テストが近づくと、よく生徒たちから言われるのが

「応用問題が解けません」

何をもって「応用」というのかはさておき、

いわゆる、入試やテストに出るような実践的な問題が解けない

と言いたいのだと思います。


もちろん、すべての生徒とは言いませんが、

これまでの経験上、このような発言をする生徒の多くは、

その問題のレベル以前の基本的な学力が身についていないことが多いです。


ここでの、基本的な学力とは例えば、

・教科書レベルの語彙や単語の習熟
・分数、小数などを含む四則演算
・方程式などを含む文字式の扱い
・グラフの読みとりや式化
・割合、平均などの意味や計算

などをさすとお考えください。

(それぞれの学年の教科書レベルの内容と考えていただければよいです)


少し話が変わりますが、

私は子どものとき、そして学生時代は野球をやっておりました。

おそらくどのチームも同じだと思いますが、

最初にアップの一環としてキャッチボールを行います。

私が入っていたチームでは、このキャッチボールに

とてもこだわり、時間をかけて行いました。

× 気が抜けたボールを投げる

× 狙ったところにしっかり投げない

× てきとうにかまえてなんとなくボールをキャッチする

動作一つをとっても、てきとうに行っているとすべてやり直しです。

その後、いろいろ実践的な練習を一通りした後、

最後は必ず全員で素振りをします。

素振りも、キャッチボールと同じです。

気が抜いたスイングだったり、てきとうにただバットを振っていたりすると

たちまちやり直しです。


当時の私にとっては、キャッチボールや素振りなどは、

野球の基本として大切であることは知っていました。

しかし、しょせんウオーミングアップの一つ、基本練習の一つだろうとしか思わず、

なぜこんなことにいつまでも時間をかけるのかと、不思議に思っていました。

そんな時間があったら、試合で使える実践練習をした方がもっといいのに…

とさえ思っていました。

しかし、実はその考えが間違っていました。


キャッチボールには試合中に行うプレーの

あらゆる挙動が含まれているのです。

きちんとした素振りをすると、

どのような球種にも対応できるバッターになるのです。

つまり、

基本の定着が、実践力そのものの土台となっている、

ということなのです。

逆にこの基本的な力が身についていない人、おろそかにする人は、

実践的な力を求められたときに頭でわかっていても体が動きません。

だから、いざというときに力が発揮できないというわけです。


勉強も同じではないでしょうか。

『基本は大切』

そのことは教える側もよく言いますし、学ぶ側もよく聞くと思います。

しかし、何がどのように大切なのか。

・基本問題といわれるものがどのような問題へとつながるのか。

・基本問題を解くことで、どのような活用力が身につくのか。

教える側もそこのところをきちんと伝え、

子どもたちが実感できるよう導く必要があるのです。

ただ、「基本は大切」と言い続け、解くだけ、答を出すだけなのであれば、

その意義は子どもたちには伝わりません。

そして、何より基本ばかりをこなしていると飽きます。


算数数学や国語にしろ、基本をしっかりと学ばせることは大切です。

しかし、同時にその基本がどのような力へとつながっているか、

それを知ったうえで学習していくことが

本当に大切な「学び」なのではないでしょうか。

基本をおろそかにして、小手先の実践力だけを求めると、

その後の伸びしろに影響してきますよ😊

(基本をおろそかにして、高校野球では通用しなかった者より)


〈サイタメンバーズ通信2024年2月掲載分(一部抜粋)〉

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