テスト勉強は『山登り』

サイタコーチングスクールのメールマガジンにてコラムを掲載させていただいております。

よかったらぜひお読みください!


NO.4 テスト勉強は『山登り』~下山で走ると危険です~


私は、よく生徒との面談や保護者説明会などで、

テストについてお話をするとき、

「テストに取り組む過程は『山登り』と似ている」とお伝えしています。


ある山を登ろうとするとき、まずいろいろと下調べをして準備をします。
「頂上までの道のりは?」
「持っていくものは?服装は?」

「当日の天気は?」

場合によっては、登る予定の山の画像や映像を見て、イメージを高めるかもしれません。


いよいよ当日。

まずは頂上を目指してひたむきに登ります。

途中、「苦しい」「疲れた」「戻りたい…」

などと否定的なことを考えるかもしれませんが、

共に登る仲間から励まされたり、軽めの休憩をとったりして、

とにかく何とか登り続けます。

ようやく頂上にたどり着きました。

「やった、着いたぞ!」「ああ~、疲れた…」

感想は様々でしょうが

少なくとも、必死に登り続けた人ほど頂上に辿り着いたときの達成感は大きいものです。

頂上から見える景色は、とても素晴らしくかけがえのないものに見えるでしょう。


さて、下山です。

実は大切なのはここからです。

目的を達成したことで、

開放的になり一気に走り出したい気持ちになるのもわかりますが、

下山で走るのはとても危険です

ぜひゆっくりと下山をしたいものです。


気持ちにもゆとりが出てきていますので、

落ち着いて周りの景色や自分が登ってきた足元を見つめ直してほしいものです。

登りのときには気がつかなかった、中腹からの景色や、足元に咲く小さな植物。

自分が登った山には、改めてたくさん素敵な部分があることを知るでしょう。

別なルートを見落としていたこと気づいたり、

誰かが落としたゴミを見つけてしまうかもしれません。

自分が登ってきた道のりを『逆向き』に『落ち着いて見直す』ことで、

たくさんの気づきが生まれます。

それらすべてが、自分の登山に対する『経験』となり、

そのような『経験』を積むことで山登りの『自信』が生まれ、

また次の登山に向けての意欲へとつながっていくことでしょう。


子どもたちがテストに向けて取り組むときも同じではないでしょうか。

テスト本番という頂に辿り着いたあとにこそ、
学びの本質があるということです。

終わったテストの問題と答案を改めて並べながら、しっかりと落ち着いて見直しをします。

「何ができて、何ができていないのか」

「自分の課題は○○だ」

「次に向けて、何をしていくといいのか」

自分の学習の立ち位置や定着度を分析して、明日からの学びへとつなげていきます。

必死に学んでいるときには気がつかなかった自分の学びの長所や短所、癖など

気がつくことがたくさんあります。


一方で、テストと名の付くものの多くは、自分たちの評価材料となるため、

テストの結果=ゴール

となることも否めません。

そして、その厳しさをいずれ社会へ飛び立つ子どもたちに教えることも必要です。

実際、テストを受けている子どもたちにとっては、

結果はその先の入試などに大きく影響を与えることなります。


しかし、本来「学び」において、テストの結果=ゴールではないはずです。

では、それを見守る私たち大人は、どのような目線でみていけばいいのでしょうか?

登山に慣れていない初心者がいた場合、

そばにコーディネーターのような経験者がいれば、

その初心者は素敵な山登りを経験できるでしょう。

私たち大人は、子どもと同じように結果に一喜一憂するのではなく、

ぜひ子どもたちの学びのコーディネーターとして

子どもたちの【足元】にあるものを整理してあげ、

視線の先にある新たなる【山】を

見せてあげられるようにできるといいと思いませんか?


〈サイタメンバーズ通信2023年12月掲載分(一部抜粋)〉

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